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愛犬の誤飲・誤食に要注意!予防策をご紹介!
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パートナー(愛犬)の誤飲・誤食の予防と対処法についてお伝えします。日々の生活の中で意識して暮らしていると回避できたり、ダメージを最小限に抑えられたりすることが多々ありますので是非この記事を参考にしてみてください。
12~2月は楽しいけれど、危険もいっぱい
クリスマスに大晦日、お正月、バレンタイン。この時期は特別なお料理が食卓に上がったり、来客など犬との暮らしに慣れていない人の出入りが増えたりして、1年の内でパートナーの誤飲・誤食事故が最も増加する時期でもあるんです。お部屋の中にはポインセチアやクリスマスツリーのオーナメント、骨付きチキンにチョコレートケーキ、アルコール飲料、、、さらに危険は室内だけではなく、鶏の骨や美味しいにおいのついたゴミなどが道端に落ちている頻度も増加しますのでお散歩中も要注意です。
誤飲・誤食は予防第一

来客に「犬に与えないで」と伝えておく
誤飲・誤食は飲んだり食べたりしてはいけないものを飲みこんでしまうことです。愛犬が誤飲・誤食トラブルを起こしやすいものにはどのようなものがあるかまず整理してみましょう。
危険なものリスト
- 人には大丈夫でも犬には危険な食品 (例:チョコレート、玉ねぎ、シャンパン、ぶどう、マカダミアナッツなど)
- 通常犬が食べても大丈夫だがパートナーにはアレルギーを引き起こす物質
- 食品以外のもの (例:焼き鳥などの串、ラップ、ポインセチアなど有毒植物、おもちゃ、ボタン電池、人用の医薬品、保冷剤、電池、乾燥剤(シリカゲルなど)、保冷剤、人用の医薬品、タバコ、ビニール袋など)
もし飲み込んだら、どんなことが起きる?
- お菓子の袋やビニール袋を飲み込んだら→窒息や腸閉塞を引き起こす。
- 除湿剤や乾燥剤を飲み込んだら→成分によっては中毒症状を引き起こす。
- 電池を飲み込んだら→消化管内で電解液が漏れ、粘膜をただれさせる。
一番大切なことはシーズンに限らず、口にしてはいけないものをパートナーの届く範囲に置かないようにすることです。観葉植物には有害な成分が含まれるものが多いです。ラップについたクリームなどを直接舐めさせたりすることも事故につながる可能性があります。また、この時期は来客が増え、普段犬と暮らしていない方が接する機会が増えるご家庭もあるかと思います。
犬たちはそういう人を狙って美味しいものをおねだりしますのでむやみに与えないように、また、小さな子供などは愛犬の口の届く範囲で手にしないように注意を促した方が良いでしょう。素早く奪われてしまったり、転倒させてしまったりというような危険もあります。ツリーから落ちたオーナメントなどを口にしてしまったり、小型犬用のおもちゃを中大型犬が飲み込んでしまったというような事故も後を絶ちません。
飲み込んではいけないものを口にしているのを見つけた時

放す練習をしておこう
慌てて取り上げようとしたり、大声を出したりすると盗られないように飲み込んでしまうことがあります。静かに『出せ』のコマンドを伝えたり、食べても良いおやつと交換するなど冷静に行動しましょう。くわえたものをなかなか離さないパートナーであれば飼い主は対処に慣れているでしょうが、一緒にいる他の方はいかがでしょうか? これは私の経験ですが、一緒にいる方が大きな声で叫んでしまったがために目の前で飲み込まれてしまったことがあります。このような時、まず最初に「私がやるから動かず声を出さないで」と同席している方に伝えてください。できればコマンドで愛犬が放してくれるように少しずつ練習しておくと良いですね。
もしも飲み込んでしまったら?
万が一、飲んでしまった時、1番に確認したいことは飲み込んだものがすぐに吐き出させた方が良いものかどうかです。
可能な時間帯であれば、すぐにかかりつけの動物病院に連絡を入れて『飲み込んだもの』と『飲み込んでからどれくらい経過しているか』を伝え、対処法を指示していただくのがベストです。
例えば、チキンの骨など先が尖っているものや大きな固形物、粘膜刺激の強い薬剤などは吐き出させることによって消化管を傷つけたり、窒息させてしまったりと二次的なリスクがあります。チョコレートやアルコールなどはある程度時間が経過してしまうと体内に吸収されてしまいます。飲み込んだ量や有害成分の割合によって影響も変わりますので早急に動物病院に指示を仰ぎましょう。
獣医師の指示なく、自己判断で吐かせようとしないでください。鶏の骨など先が尖っているものや、粘膜を刺激する物質を吐かせることで、消化管を傷つけたり、窒息させてしまったりする二次的なリスクがあります。
連絡時には以下の情報を伝えましょう。
・何を(飲み込んだ物の名前と量)
・いつ(誤飲した時間)
・犬の様子(現在の状態)
・犬の体重
もしも喉を詰まらせてしまったら?
大きな固形物(ボールやおもちゃなど)を飲み込んでしまった場合やのどに貼りついてしまうような食品などを食べてしまった場合、詰まらせて窒息してしまうことがあります。何かを喉に詰まらせている気配を感じたらまず口の中を開けて確認してください。見える場所に何かが見えた場合は指やピンセットなどでつまんで出す、または飲み込んでも安全な食品であれば指や先が尖っていない細長いもの(割りばし等)で押し込む方法があります。
呼吸が止まってしまった場合は速やかに口内を確認し、異物が詰まっていれば取り除き、気道を確保して飼い主の口から愛犬の鼻に対して行う人工呼吸(マウストゥーノーズ)を施します。心臓が止まってしまった場合は心臓マッサージも同時に行います。
誤飲・誤食は「いつ」起こる?
季節を問わず、愛犬の誤飲・誤食は常に起こり得ます。以下のようなケースは特に注意が必要です。
・留守番中
飼い主さんの目が届かない間に、好奇心から口にしてしまうことが多いです。
・お散歩中
道端に落ちているタバコの吸殻やゴミ、除草剤が散布された草などを口にしてしまう危険があります。
・普段と違う環境
旅行先や来客があった際など、慣れない環境では予期せぬ事故が起こりやすくなります。
・ゴミ箱を漁る
食べ物の匂いがするゴミ箱は、犬にとって格好のターゲットです。
犬が誤飲・誤食をした時の症状と兆候
愛犬が何かを口にしてしまったかもしれない、と感じた時に気づくべきサインです。以下の様子が見られたら、すぐに動物病院に連絡しましょう。
・普段と違う行動
元気がなくなる、ぐったりする、震える、落ち着きがなくなる。
・消化器系の異変
嘔吐、下痢、食欲不振、よだれを大量に流す。
・呼吸器系の異変
咳き込む、呼吸が荒くなる、呼吸が苦しそうになる。
・その他の症状
ふらつき、けいれん、失神、口内炎、粘膜の色の変化(青白くなるなど)。
誤飲・誤食の後のホリスティック・ホームケア

シリンジは元気なうちに練習しておこう
誤飲・誤食の後は消化器粘膜が傷ついているかもしれません。以下に挙げる消化管の保護や修復作用が期待できるハーブや食品などで、ダメージからの速やかな回復をサポートしてあげましょう。
ただし、愛犬の状態によっては無理に水分を与えるのが危険なケースもあります。これらのケアは、必ず獣医師から指示が出た場合に限ります。あくまでホリスティックケアのひとつですので、パートナーが無理のない状態での利用を心がけてください。
ハーブティーを水分としてシリンジなどで食間に与えてあげましょう。
ハーブ・・・ジャーマンカモミール、カレンデュラ、マシュマロウ、スリッパリーエルム、ラズベリーリーフ、ブルーマロウ、山芋、里芋、納豆などネバネバ成分が含まれる食品は粘膜をやさしくサポートすることが期待できます。
まとめ
誤飲・誤食は気をつけていれば予防できる可能性は高いのですが、いつもと違うシチュエーションでは思いもよらない事故が起こりやすくなってしまいます。イベントシーズンをパートナーと一緒に楽しむためにも今一度環境を確認してみてくださいね。
【参考資料】
・愛犬救命マニュアル:こぐれ やこ, 加藤 志乃 著 エー・ディー・サマーズ (2014年) ISBN-13 : 978-4990399993







