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犬のとろける顔が見たい!犬が喜ぶ撫で方・スキンシップの方法
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もくじ
犬にとって撫でられることはどういう意味を持つのか、撫で方の注意点や、犬が好む撫で方について解説します。
犬が喜ぶスキンシップ

愛犬家のみなさんは、パートナー(愛犬)とのスキンシップが大好きですよね。スキンシップとは『触れ合いによって、親近感を強くする』という意味です。撫でることで私たちの愛情が愛犬に伝わり、安心感や喜びを与えることができ家族の一員としてつながりを強めます。
犬を撫でることで期待できること
犬にとって私たちに撫でられることは、信頼関係を築く前のステップともいえます。母犬は子犬の体を舐めて世話をしますし、子犬の鳴き声に反応して舐めてあげることがあります。こうして子犬に安心感を与えているのです。私たちが犬を撫でることは、母犬が舐める行為と同じ意味が含まれます。
触れ合うことで気持ちが伝わるのであれば、愛犬に何を伝えようとしているのか意識したほうがいいでしょう。イライラした気持ちや観ているテレビの内容に集中したいという気持ちだって伝わってしまいます。愛犬をリラックスさせたい場合にはしっかり心をつないでいることを意識して優しく撫でましょう。
犬にとっては、飼い主に撫でられることはご褒美であると認識している場合があります。その場合は、安心感というよりも喜びを与えることになります。ちょっとしたスキンシップでも嬉しくてテンションがあがる愛犬も多いです。
好ましい反応

犬を撫でた時の好ましい反応は、目を細めたり、やわらかな表情になっている状態です。さらに体全体の筋肉が緩んでリラックスしていればいいでしょう。
撫でると興奮してしまうような場合は、リラックス効果とは真逆ですが愛犬を喜ばせるという目的は達成したことになります。もし興奮状態を助長したくなければ撫で方を変えたり、触れることをやめて落ち着かせるようにしましょう。
愛犬を落ち着かせたいときは、出来るだけゆっくりとやさしく撫でます。この方法で落ち着くことができれば外出先などで緊張や興奮を和らげてあげたいときに役立ちます。飼い主自身の気持ちも落ちつけて(深呼吸してから)「だいじょうぶよ」と囁きながら触れると良いでしょう。愛犬は飼い主の状態を感じて徐々に落ち着いてきます。
注意が必要な反応
犬によっては触られたくない場所があります。首や肩などを撫でていると喜んでいるのに、そのまま手が脇腹や後ろ足の近くになると唸りはじめるなど。そこは愛犬にとって触られることに不安や不快を感じる場所かもしれません。または傷や炎症がないか念のために調べてみてください。愛犬の場合、いつもと違う反応であれば必要に応じて獣医師に診てもらいましょう。
このように体を撫でてあげることは病気の早期発見にも役立ちます。年齢を重ねた愛犬の場合、口周りを触られることを嫌がるようになったため動物病院で診てもらうと、歯周病がかなり進行していたというのはよく聞くお話です。
はじめて会う犬など、よく知らない犬の場合は、ひとこと飼い主さんに了承を得てから触れることがエチケットです。触れられることが苦手な犬であれば怪我をしかねませんし、何よりその犬や飼い主さんの精神面にも悪影響を与える可能性があります。
どこを撫でればいい?

一般的に犬が撫でられると喜ぶ場所は、よく使う器官である耳の根元です。ただし、犬にとって頭の上から人の手が近づいてくるのは苦手な状況です。怖がったり、咄嗟の反応で噛んでしまうこともあるかもしれません。できれば犬の目線より下から耳に手を近づけていくようにするといいでしょう。
撫でることから体調の観察まで
肩や首
犬は体の重心の7割が前足にかかっていますので、肩や首の筋肉が凝りやすいです。意外かもしれませんがこの部分を撫でるだけでもとても気持ち良さそうにします。撫でるだけでも実際に皮膚の下を流れているリンパ液の流れを促すことに役立つため、これもマッサージ効果といえます。
被毛
毛の流れに沿って撫でるだけでなく、逆方向に撫でることも試してみましょう。より刺激が強くなります。その際に被毛の質感や皮膚の状態など、以前より変化したことはないかなども観察します。短毛種であれば、全身を撫でて触れることで小さなイボが出来ているのを発見できる可能性を高めます。できれば発見した日にはメモを残し、写真も撮っておくといいでしょう。気になる場合は早めに動物病院で診てもらいましょう。
肉球
肉球も適度な弾力があり、ガサガサで硬すぎる状態でないかを観察します。個体差がありますので愛犬の健康な状態ではいつもこんな感じという感覚をつかんでおくためにも日々触って観察することが大事です。肉球の間の毛が伸びすぎると怪我の原因にもなります。いろんな視点で観察することが大事です。
肉球は滑り止めの役割もあり、多少ザラザラしていても問題ないです。散歩コースや運動量によっても変わってきます。表面がゴワゴワ厚くなっていたり硬すぎる場合は、撫でるついでに肉球クリームを塗ってあげるといいでしょう。
たとえば、シニア期の犬は運動量が減るため、肉球が硬くなることがあります。これにより、さらに歩くのが億劫になることもあります。適切なケアとして、肉球クリームで保湿したり、マッサージを行うことがおすすめです。これにより、肉球の柔軟性を保ち、犬が快適に歩ける状態を維持することに役立ちます。
ヒトの手が苦手な犬の場合
愛犬を撫でることは飼い主としての愛情表現のひとつであり、愛犬は飼い主との触れ合いをとても喜んでくれる動物ですが、撫でる前にヒトの手に慣れる必要があるケースもあります。たとえば保護犬の場合です。あせらず時間をかけて慣らしてあげることが大切です。
犬によっては、手そのものより、ブラシ、歯ブラシなどで触れる方が受け入れやすいことがあります。ヒトの体から少しでも距離が遠くなるからです。その場合は、ブラシや歯ブラシでタッチすることから始めて、少しずつ触れる時間を伸ばし、最終的にそれが手に代わるという手順を踏みます。触れても危害を与えられないことを知ってもらうよう焦らずに取り組む必要があります。
まとめ

撫でることは愛犬を喜ばすだけでなく、心身の健康にもうれしい効果があることをご紹介しました。愛犬のケアについて興味を持たれた方はステップアップとしてマッサージを含むさまざまなホリスティックケアを学んでみるのはいかがでしょう。
愛犬だけでなく私たちにとっても「撫でる=喜び」です。撫でることをこれまで以上に意識して愛情深い時間を楽しんでくださいね。