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愛犬の水遊びを楽しく安全にする方法とは?注意点や準備すべきことを解説
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休みを楽しく過ごすために、心の準備を忘れずに
毎日都会のジャングルでのお散歩を強いられている愛犬たちのことを思うと、週末や長期休暇にはお犬様孝行をしたいと思うのはごくふつうの飼い主心ではないでしょうか。毎日思い切り走らせてあげられているならそれほどでもないでしょうが、いつも近所をひとまわりしてくるぐらいのお散歩だと、ついつい時間のある時は思う存分遊ばせてやりたいと思うものです。
週末ドッグランに連れて行くくらいだと、さほど日常との差異は無いかもしれませんが、たまのお休みに山に登ったり、泳ぎに行ったりと、非日常を楽しもうと思うと、人間だけでなく、犬もいつもと違う生活になるので、肉体的にも精神的にも疲れてしまうことがあります。犬だから、動物だから、と安心していると、思わぬことに遭遇してしまわないとも限らないので、十分心づもりをしてから出かけるようにしましょう。
暑い日の水遊び
犬が水遊びを楽しむことのメリットとは?
・体力づくりと運動不足解消
水中では陸上よりも抵抗があるため、効率的に筋肉を鍛えることができます。特にシニア犬や関節に不安のある犬は、体に負担をかけずに運動できるためおすすめです。
・ストレス解消と心の安定
水に触れること自体が、犬にとって良い刺激となります。特に夏場の暑い時期は、クールダウンしながらリフレッシュできるので、心身ともに良い影響を与えます。
・熱中症対策
暑さに弱い犬にとって、水遊びは体温を下げる効果的な手段です。
暑い季節は、海や川、湖などの水遊びが定番です。毛皮を着ていることで人間以上に暑さに弱い犬たちの熱中症については、数年前から夏が来るたびに取り上げられています。今では暑さ避けのTシャツなども一般的になっていますね。だからこそ暑い時には犬たちにも水遊びをさせて涼しくしてやりたいと思うのは当然。庭にプールスペースを取りづらい都会暮らしの犬たちは特に、海や川などに連れて行ってやりたくなりますよね。
すべての犬が水遊び好きとは限りません
水遊びに興じる犬たちは楽しそうですが、犬だからと言ってすべての犬が泳ぎ好きなわけではありません。大小の差はあれど、水かきをつけているのだから大体の犬は勝手に犬かきをするだろうと思っていると、簡単に予想は裏切られてしまったりするものです。我が家の代々のボーダーコリーたちは、5頭のうち自分から泳ぎを楽しむ子は2頭。残りの3頭は川や湖で水練(泳ぎの練習)をしましたが、仕方なく泳いだだけで、どんなに暑くても自分から水に飛び込むタイプではありませんでした。いずれにしても、水遊びをしようと思ったら、泳ぎを好きにさせてからでないと、犬にとってはストレスになってしまうこともあるので、無理矢理でなく、少しずつ水慣らしをしてあげるといいでしょう。
とりあえず泳ぎ好きになったとして、今度は泳ぐことに夢中になり過ぎて、いつまでたっても陸に上がってこない犬がいます。人間の子供も同じで、楽しいと時間が経つのを忘れてしまうほどで、飼い主さんがおもちゃを投げてくれなくても、よその子のおもちゃを取りに水の中に入っていったりして、全然戻ってこないことがあります。
水中毒に注意
レトリーブ好きの犬たちは、おもちゃなどを咥えて泳いで戻るときに水を飲んでしまうことがあります。水しぶきに反応しておもちゃが無くてもパクパク水を飲んでしまう犬もいます。川や湖などの真水は多く摂りすぎると、水中毒と言って血中ナトリウム量が低下し、体調不良を起こしたり、場合によっては死に至ることもあります。また海では、海水の過剰摂取による高ナトリウム血症も同様に危険です。塩分を多量に摂取することで脱水症状を引き起こし、腎臓に負担をかける可能性があります。淡水・海水問わず、過剰に水を飲まないように飼い主がしっかり管理する必要があります。
低体温症に注意
体脂肪が少ない痩せ形の犬は、長く冷たい水につかっていると低体温症になってしまうことがあります。レトリーブして陸に上がってきたとき小刻みに震えていたり、歯茎が紫色になるといった兆候が見られたら、一度陸に上げてタオルで濡れた被毛を乾かし、震えが治まって、歯茎の色がピンク色に戻ってからまた遊ばせるようにしましょう。我が家の若犬もちゃんと見張っていないとすぐ飛び込んでしまうので、強制的な休憩タイムが必要です。
水遊びは活発な犬だからこその遊びでしょうが、飼い主のレジャーに連れて行った小型犬や子犬、シニア犬も体温調節機能が未発達だったり、衰えているため、低体温症になりやすいことを頭に入れておいてください。
自然の中には虫がいる
注意が必要な虫たち
山であっても川であっても、自然の中には都会には見られないような虫がいます。
ブヨ、マダニ、アブ、ヒル、カエル(虫ではありませんが)などなど、場所によってはもっと厄介なものもいるかもしれません。キャンプなど、外で寝泊まりする場合は、夜になると出てくるものもいるので注意が必要です。もちろん都会にもいる藪蚊もいるので、蚊取り線香も役に立ちます。
マダニを見つけたら
虫よけスプレーもあれば草むらに入るときも安心ですね。ただ、スプレーをかけていても、マダニがつくことがあります。犬はどこにでも顔を突っ込むので、顔はマダニが付きやすいとも言われています。最初は気づきませんが、血を吸うと自分の体より大きくなって、見た目にはイボのようです。マダニは様々な病気を媒介する可能性もあるので、見つけたからと慌てて取ろうとしないで、専用のマダニ取り用具を使うか、獣医師に取ってもらいましょう。
我が家も初めてマダニをハスキー犬の顔に見つけた時はかなりびっくりしました。幸い一匹だけだったので大事には至りませんでしたが、数多く付いていると、犬が貧血になってしまうこともあります。いずれにしても、刺されたり噛まれたりするとかゆみが出たり、皮膚トラブルの元にもなりかねないのでお出かけから戻ったら、全身をチェックしてあげましょう。
マダニは、特定の病気を媒介するだけでなく、犬に重度の貧血や皮膚炎を引き起こす可能性があります。また、マダニは草むらだけでなく、山や森林など広い範囲に生息しているため、通年を通して注意が必要なことを忘れないでください。
足裏は大丈夫?
足裏の怪我対策
最後は足裏チェックです。人間と違って裸足で歩く犬たちですから、都会のアスファルトで火傷をすることもあるように、熱い砂浜だったり、岩場や山道などで怪我をすることもあります。特に水遊びに夢中になっていると、パッドがふやけて怪我をしやすくなるので要注意です。出先に合わせて、遊ぶ前にあらかじめパッド(肉球)用のクリームを塗っておくのも有効ですね。また怪我をしてしまったときは犬用の靴で怪我した足を保護することもできます。そんな時のために、日ごろから靴を履く練習をしておくといいかもしれません。季節問わず足裏ケアを
夏の熱いアスファルトだけでなく、冬の凍った路面や雪道でも、足裏が冷えたり、雪が肉球の間に挟まったりしてしもやけになることがあるため、季節を問わず足裏のケアが大切であることを意識して日々のチェック項目のひとつに加えておきましょう。【関連商品】
愛犬の足裏を守る日々のケアに役立つクリームはコチラ水遊びの前に準備しておくべき持ち物リスト
水遊びを安全に楽しむためには、事前の準備が大切です。以下のアイテムをチェックしておきましょう。
・ライフジャケット
泳ぎが苦手な犬や、初めて水遊びをする犬、また長距離を泳ぐ予定がある場合は、必須アイテムです。万が一の事故を防ぎ、犬が安心して水に慣れることができます。特に流れの速い川や波のある海では必ず着用させましょう。
・吸水性の高いタオル
水遊び後の体を拭くために、複数枚用意しておくと便利です。
・飲み水と携帯用ボウル
水遊び中もこまめな水分補給が必要です。水遊びで疲れて脱水症状にならないよう、新鮮な水を飲ませてあげましょう。
・犬用おやつ
遊びの合間に休憩を促すために大好きなおやつを持っていきましょう。
・救急セット
絆創膏、消毒液、ピンセット、マダニ除去器具など、万が一の怪我やトラブルに備えて用意しておきましょう。
まとめ
この記事では、水遊びの注意点を幾つかあげてみました。普段の都会暮らしではまったく気にならないことですが、山や川、海などに遊びに行くとそれなりの備えも必要になります。もちろん、沢山遊んだあとは犬も疲れてしまうので、ゆっくり休養させてあげることをお忘れなく。筋肉痛にだってなるかもしれませんよ。







