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- 【専門家直伝】犬の散歩がもっと楽しくなる!愛犬の心を満たす交流のコツと安全対策
【専門家直伝】犬の散歩がもっと楽しくなる!愛犬の心を満たす交流のコツと安全対策
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パートナー(愛犬)との毎日の散歩。「他の犬とうまく挨拶できない」「引っ張り癖が直らない」といったお悩みはありませんか? 今回は、ドッグメンタルトレーナーの白田祐子さんによる「犬の心を育む交流術」と、GREEN DOG & CATライフナビ編集部がまとめた「安全な散歩の基礎知識」を合わせてご紹介します。
犬同士の交流をサポートする4つのポイント
散歩中、他の犬と出会ったときにどう交流すればよいか悩む飼い主さんは多いものです。犬にとって社会的なニーズを満たす大切な機会を、正しくサポートしてあげましょう。
1. 挨拶で友好的な雰囲気をつくる
飼い主が不安を感じていると、リードを通じて犬にも伝わります。まずは飼い主自身が「こんにちは」と明るく挨拶をしましょう。言葉を発することで緊張がほぐれ、その場の空気が柔らかくなります。
2. ポジティブな言葉を使う
愛犬が他犬を苦手としているなら、飼い主が「優しいね」「楽しいね」とポジティブな声をかけてあげてください。「怖いね」といったマイナスな言葉は控えましょう。
3. リードを無理に引かない
他の犬を見かけたとき、過剰に警戒してリードを強く引くのは逆効果です。犬が正しい体勢を取れなくなり、かえってトラブルを招くことがあります。
【ここをCheck!】リードを緩める「身体的」なメリット
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リードを緩めることは、心理面だけでなく健康面でも大切です。
• 首や体への負担を減らす
リードが張った状態で歩き続けると、首輪の場合は喉を圧迫し「気管虚脱」の原因になることも。ハーネスでも、無理な方向に力が加わり続けると骨格に負担がかかります。
• 安全な制御
常にピンと張っているよりも、余裕がある(Jの字になる)状態の方が、急な飛び出しなどの「いざという時」に人間側がコントロールしやすくなります。
散歩に慣れないうちは、首輪とハーネスを併用する「ダブルリード」を活用して、安全を確保しながら「リードが緩んだら歩く」練習を重ねてみましょう。
ワン!ポイントレッスン ―リードが緩んだ状態を保つ練習―「元気があるからしょうがない」と勢いよく犬に引かれたまま歩いたり、「待て!」と犬を引き戻そうと綱引きをすることはおすすめできません。犬は後ろに引かれると、前へ引き戻そうと力で対抗するため脳も体も興奮します。引っ張り癖がある場合、日頃からリードが強く張ったら立ち止まり、緩んだら歩く、を繰り返し練習しましょう。前へ進む欲求を満たすため、引っ張らずに落ち着いて歩く行動選択を犬自身が行うようになります(運動不足や、散歩の回数が少ない場合は嬉しくて前へ引くため、散歩の回数を増やすなど生活習慣の改善が必要です)。
4. 犬を信じて「今」と向き合う
「いつも失敗するから」という先入観を捨て、犬の自主性を尊重して見守る時間も大切です。犬を連れた人と出会ったとき、どちらかの犬が近づこうとしたり歩みを緩めるなど、相手を気にかけている様子が見られたら、立ち止まって機会を与えてあげましょう。ネガティブな部分ばかりに目を向けてすぐに犬を抱き上げるなどして、飼主の都合でせっかくの交流のチャンスを奪ってはいけません。また、犬には犬のルールがあるので、手を出したりせずに見守ってあげることも大事です。「いつも上手くできないから、今日もダメ」「きっと失敗する」と決めつけて行動をすると、その通りの結果になるものです。大切なのは、目の前の状況に向き合い、良いイメージを持つこと。先入観を捨て、犬を信じ、行動を犬に任せてみることも、時には必要なのではないでしょうか。
愛犬の命を守る散歩の安全管理|リードの点検と気候への配慮
散歩は愛犬の感覚を満たす大切な時間。その時間をより快適にするために、以下の2つのポイントも意識してみましょう。
•道具の定期メンテナンス
リードや首輪は命を守る命綱です。金具の劣化や紐の擦り切れがないか、定期的にチェックしましょう。サイズは「指1〜2本入る程度の緩み」が目安です。
•気候への優しい配慮
近年の厳しい暑さや寒さは、犬の体に大きな負担となります。暑い日は早朝や夜、寒い日は日中の暖かい時間など、時間帯を柔軟に調整しましょう。体調や天候によっては「今日はお休みして、お家遊びにする」という選択も、立派な愛情表現の一つです。
交流のときに大切なこと
終わりのタイミングを見極める
フレンドリーな子にしたいからと、犬のリズムを無視して無理に他の犬へ近づけることは、逆に犬を苦しめることに繋がります。また相手の犬がおとなしくても、顔を背けるなど「今は嫌」と、はっきり意思を伝えていることもあります。愛犬が喜んでいるからといって、双方が異なる感情のまま交流を続けさせるのは、相手の犬にストレスを与えかねます。成功体験で終わらせるタイミングを見極めるのは飼い主の責任。お互いが「良かったね」と、楽しい気分で終わらせることが大切です。
友好的なだけが正しい行動選択ではない
あなたの犬が「気が合わない」「交流を避けたい」と感じた犬と出会ったとき、落ちついてやり過ごす回避行動(無視する)を上手にとれるようであれば、それは正しい判断をしている証しです。回避行動が続いていても心配する必要はありません。そのうち、近づきたいと思える犬に必ず出会えるものです。心を許せる仲間がいたり、うまく交流できない相手がいたりするのは、私たちと同じですね。一生のうちに、お互いが穏やかに触れ合うことのできる、親友と呼べるような犬が1、2頭できれば、とても幸せなことだと私は思います。
まとめ
犬と暮らし犬と付き合うということは、人と犬のプライベートな関係だけではなく、人と人や人と社会といったパブリック(公的)な関係も背負うことになり、さまざまな努力が求められるもの。でも、その努力は犬を幸せにするだけでなく、犬と付き合う前には縁のなかった物事や人や考え方などに出会い、人としての成長や幸せを運んでくれるチャンスなのかもしれませんね。
犬の学習に手を貸すときに私たちがすべきことは、自主性が伸びるようにそっと見守り支えることです。その土台となるのは、他でもないお互いの信頼関係です。愛犬と歩む一歩一歩が、そんな温かな絆を深める時間になるといいですね。







