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プルプルしてる!シニア犬の震えの4つの原因とケア方法
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シニア期のパートナー(愛犬)の体が、プルプル震えていることに気がつくことはありませんか?今回は、シニア犬(高齢犬)の震えの原因、日常生活で気をつけること、また動物病院に行くべきかどうかのボーダーラインについて考えてみます。
シニア犬の足腰が震える理由4つ

1. 筋力の低下
年を重ねていくにつれ、どんどん筋肉は落ちていきます。けれど筋肉をつけるために無理矢理、運動させることはもうできません。筋力が落ちてくると、立ったり、動いたり、しゃがもうとするときなどに足腰がプルプル震えやすくなります。それを予防するためには、やはり若くて元気なうちから「筋肉の貯金」をいっぱいしておくことが理想といえます。
2. 病気・栄養不足
脳、心臓、脊椎、股関節などの病気があるために、震えることがあります。また栄養不足が原因のことも。シニア犬だからとタンパク質や食事そのものの量を極端に減らしたことが原因で、栄養失調になり震えるケースもあります。この場合は、適切な栄養を与えることで震えの症状が改善されることもあります。関節だけでなくシニア期の体にうれしい代謝やすこやかな排泄にも配慮したサプリメントもあるので試してみてはいかがでしょう。
3. 体温調節が苦手になってきたため
体の中でいちばん熱を生み出し、基礎代謝をアップさせているのが筋肉。けれど、シニアになると筋肉量が減ってきます。そのため低体温になりやすくなります。また、運動欲求も減るため、若い頃のように走り回ることが少なくなります。体が温まることが減り、寒い季節は震えやすくなります。
4. 不安や恐怖が強くなってきたため
シニア犬になると、一般的には不安や恐怖が強くなると言われます。そのため飼い主が気づかないような些細なことでも、犬は不安を感じたり、緊張して、プルプルと震えることがあります。また視力や聴力などの感覚器官も衰え始めているところに、突然大きな音がするとびっくりして震えることもあります。
気をつけたい日常の震えケア3つ

1. お散歩や外出
歩くことは、生きることと同じくらい大切なことです。散歩に行かないことで筋力が低下し、血行不良になることも。筋肉には免疫維持に関わるグルタミンという成分が含まれています。筋肉量や適切な体温の保持は健康のためにも大切なことです。
ただし、震えて動けない愛犬は、まずその震えが老化のせいなのか、病気のせいなのかを見極める必要があります。もうシニア犬だからだとか、寒いからなどの自己判断は禁物。きちんと動物病院で診察を受けましょう。
健康上の問題がない場合には、愛犬に合った散歩を楽しみましょう。子犬のときのようにはしゃぐことはなくても、犬にとって外の世界と接する刺激は必要です。飼い主との大切なコミュニケーションの時間でもあります。軽い登り坂のあるコースに挑戦してみたり、土や草のにおいを嗅げる場所を選ぶなど、いろいろなコースを探求してみましょう。変化のある散歩コースは、筋肉や脳によい刺激ともなります。
2. 急激な温度変化
ヒトと同じく、シニア犬になると関節痛があったり、心肺機能が衰えることは否めません。そのため、暖かいリビングからいきなり真冬の厳しい外気温へ出すのはおすすめできません。出かける前は段階を踏んで、内玄関でゆっくり出かける準備をし、少しずつ温度差に慣らします。必要ならば犬にも腹巻やコートを着せるなどしてから外へ出ましょう。
3. 室内では滑らない工夫や食器の高さの配慮を
フローリングなどの滑りやすい床は、若い犬でも関節を痛める原因となります。とくにシニア犬になると、筋力が落ちた分、踏ん張れず危険です。毛足の短いカーペットやコルクマット、ペット用マットなどが市販されているので、犬の歩く場所に敷き詰めてあげます。階段や段差など今まで平気だった場所でも滑って落ちて、骨折や脱臼などの事故につながる危険があるので注意しましょう。足に力が入りにくくなってきた場合は、食器の高さへの配慮も必要です。食べづらそうにしていないか観察してみてください。
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震えの原因が病気の場合
プルプル震える原因が病気の場合もあります。たとえば、てんかん、低血糖、栄養失調のほか、心臓、脳、骨関節の病気などにより震えの症状がでることがあります。今まで震えたことがなかったのに震えが始まったときや、震えがひどくなってきたとき、そして飼い主の直感で「これはいつもと違う」と不安がよぎったときには、獣医師の診断を仰ぎましょう。
まとめ

子犬のときだけでなくシニア犬時期も、子犬同様に手をかけてあげるべき時期です。散歩は長時間でなくても、欠かさずに行くのが理想です。愛犬自身の足で歩かせて、筋肉を少しでも維持できるようにしてあげましょう。ときにはゆっくり歩いてあげたり、途中で休憩する時間をとることも必要かもしれません。手間や時間をとられ大変かもしれません。でもこれは愛犬と過ごす、愛しさいっぱいの時間ともいえます。愛犬が1日も長く元気で、健脚でいられるように、有意義な時間を過ごしてください。