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犬の健康状態を知るためのチェックポイントは?自宅でできる愛犬の健康管理について解説
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愛犬の健康状態はさまざまなパーツにもあらわれます。自宅でできる健康状態の簡単なチェック方法をご紹介します。
犬の健康状態は、顔のさまざまなパーツに特に顕著に現れます。この記事ではまず、目・鼻・耳・口といった顔のパーツから知ることができる症状や、愛犬の健康状態の簡単なチェック方法を詳しくご紹介。さらに、体全体や日々の行動から読み取れる健康のサインについても、分かりやすいポイントをまとめました。愛犬のわずかな変化にも気づけるようにこれらのチェックポイントをぜひ確認してみてください。
顔のパーツのチェックポイント
目
健康な犬の目はにごりや充血、目やに、過剰な涙などはありません。目元はまず、涙や目やにが過剰に出ていないかを確認しましょう。大量に分泌している場合は、何らかの病気のサインかもしれません。代表的な原因としては、花粉などのアレルギーや角膜炎などがあります。
目やにが膿のようにドロッとしている状態などは、眼球の表面が炎症を起こして角膜炎になっていたり、まぶたの内側にある結膜炎が炎症を起こしていたりすることが考えられます。できるだけ早く動物病院を受診しましょう。
鼻
「犬の鼻が湿っているのは健康の証」というのはよく知られていますが、犬の鼻が乾いている場合は、発熱・下痢・便秘・アレルギーなどの症状がないかを同時に確かめましょう。
ただ、犬の鼻は常に湿っているわけではなく、睡眠中や寝起きは健康でも乾いていることもあります。愛犬の様子をよく観察してみましょう。
気をつけたいのは、犬の鼻血。その場合、鼻炎や鼻腔内の腫瘍、血液の病気、感染症の可能性もあります。犬は鼻血が出ていても舐めてしまうことがあるため、ちょっとした異変に気づけるように気を配りたいですね。
また、鼻が長時間乾いてひび割れたり、粘り気のある鼻汁が出たりするのは、ジステンパーの症状でもあります。ジステンパーは、他の犬との接触で感染する病気で死亡率も高く、早期の治療が必要です。高熱や下痢などがみられる場合も多いので、様子に気づいたらすぐにかかりつけの獣医さんを受診しましょう。
耳
健康な犬の耳の内側はピンク色をしています。耳の中が赤く腫れたり、耳垢が大量にたまり汚れていたりする場合は、耳トラブルのサイン。すぐに獣医師さんに診せましょう。
耳垢が黄色なら細菌性、赤褐色なら真菌性、黒っぽい場合は耳ダニ症など、トラブルの原因によって耳垢には特徴が出ます。いずれにせよ、早めの受診が必要です。
また、耳の中を清潔に保とうとするあまり頻繁に耳掃除を行うのはおすすめしません。耳の中はとてもデリケート。正しいケア方法を確認して、耳トラブルの際の耳ケアでは特に獣医師の指導のもと行いましょう。
【参考記事】
・愛犬の耳掃除の正しい方法~耳垢・においが気になるとき
口
犬の口腔内は、健康状態を知る多くのチェックポイントがあります。
まず舌の色に注目しましょう。舌がいつもより赤いなら発熱、黄色っぽいなら内臓疾患、紫や青白ならチアノーゼ、白っぽいなら体温低下・貧血・栄養不足など、色だけでも異変を知ることができます。
口を開けているときの口臭が強い場合は、歯肉炎や歯周病になっている可能性があります(ただし、子犬の乳歯の抜け始めは口臭が強くなることも)。
犬は人間よりも歯周病になりやすいといわれています。3歳以上の犬の80パーセントが歯周病というデータもあるほど。日頃からデンタルケアを行う習慣をつけましょう。子犬のうちから習慣づけるのが理想ですが、成犬やシニア(高齢)犬になっても遅くはありません。愛犬の受け入れ度合いによって、歯のケアを始めてみましょう。
愛犬の歯磨き習慣があるとお口の中の環境をしっかりチェックできます。異常にもきづきやすくなりますね。
身体全体のチェックポイント
お尻周り・排泄物(便・尿)
愛犬の健康状態を把握する上で、排泄物は非常に重要な情報源です。
<便の状態>
色・形・硬さ:
健康な便は、犬種や食事内容によって異なりますが、一般的に茶色で、適度な硬さ(拾いやすい固形)をしているとされます。下痢(水っぽい、泥状)、便秘(硬すぎる、コロコロしている)、血便(鮮血、タール便)、粘液便などは異常のサインです。
回数・量:
いつもより回数が多い・少ない、量が極端に少ない・多いなども観察ポイントです。
異物:
未消化の食べ物、寄生虫の有無なども確認します。
<尿の状態>
色・透明度:
健康な尿は薄い黄色で透明です。色が濃すぎる(脱水)、濁っている、血尿、泡立ちがひどいなどは注意が必要です。
量・回数:
飲水量に見合わない多尿や、頻尿、あるいは排尿困難なども確認します。
臭い:
いつもと違う強い臭いがしないか。
<肛門周り>
清潔さ:
汚れがついていないか、炎症や腫れがないか。
肛門腺:
お尻を気にしたり、地面に擦りつけたりする行動(お尻歩き)が見られる場合、肛門腺の問題が考えられます。
皮膚・被毛
皮膚や被毛は、内臓の健康状態やアレルギー、寄生虫感染など、様々な情報を教えてくれます。
<皮膚の状態>
色:
健康な皮膚はピンク色や色素沈着のある色で、ハリがあります。赤み、黒ずみ、かさつき、フケ、湿疹、しこりなどがないか確認します。
弾力性:
皮膚をつまんで離したときに、すぐに元に戻るか(脱水のチェックにもなります)。
痒み:
体をしきりに掻く、舐める、噛むなどの行動は、皮膚炎やアレルギー、寄生虫(ノミ・ダニ)の兆候です。
被毛の状態
ツヤ・手触り:
健康な被毛はツヤがあり、しっとりしています。パサつき、べたつき、脱毛、部分的な毛の薄さなどがないか確認します。
異物:
ノミ、ダニ、卵などの寄生虫がついていないか、ブラッシング時に確認します。
関節・四肢・歩行
運動機能の異常は、関節炎や怪我、神経系の問題などを示唆することがあります。
<歩き方>
跛行(びっこ):
特定の足をかばう、地面につけない、足を引きずるなどの症状。
ふらつき・よろめき:
バランスを崩す、まっすぐ歩けない。
立ち上がり・座り方:
スムーズにできるか、痛みで躊躇しないか。
<関節の触診>
腫れ・熱感:
関節部分に異常な腫れや熱がないか。
痛み:
触られたときに嫌がる、鳴くなどの反応がないか。
可動域:
関節が正常に動くか、動きに制限がないか。
姿勢:
背中を丸めている、特定の部位をかばうような姿勢など。
行動・様子のチェックポイント
普段と異なる行動は、ストレス、痛み、病気など、目に見えない異変のサインであることがあります。
食欲・飲水量の変化:
・食欲不振、食べ残し、逆に異常な食欲。
・飲水量の極端な増減。
活動性の変化:
・元気がない、ぐったりしている、遊びたがらない。
・逆に落ち着きがない、興奮しやすい。
・散歩や運動を嫌がる。
睡眠の変化:
・過剰な睡眠、寝つきが悪い、夜鳴き。
排泄行動の変化:
・トイレの失敗が増える。
・排泄時にいきむ、痛がる。
鳴き声の変化:
・普段と違う鳴き方をする(痛み、不安など)。
・吠える頻度が増える・減る。
グルーミングの変化:
・体を過剰に舐める・噛む(痒み、痛み、ストレス)。
・グルーミングを全くしない。
社会性の変化:
・呼んでも反応しない、隠れる。
・攻撃的になる、触られるのを嫌がる。
・分離不安の悪化。
体重の変化:
・急激な体重増加または減少。
まとめ
いかがでしたか?愛犬の健康の異常を知らせるチェックポイントをご紹介しました。たくさんあって面倒な気がしますが、毎日すべてをチェックする必要はありません。また、メモが大変なら、こまめに体全体やうんちの写真も撮っておくことがおすすめです。
小さな異変に気づくには、顔だけでなく愛犬の身体のあちこちを触らせてもらえる関係をつくっておくことも大切。とくにお口の中は小さい頃から触らせてもらえるようにしておきたいところです。
愛犬との毎日のコミュニケーションでは、健康チェックも兼ねて細かいところを観察しましょう。くれぐれも愛犬のストレスにならない程度に気をつけてあげてくださいね。
そして少しでも気になることがあれば、すぐに獣医師さんのところへ相談に行きましょう。特に子犬や老犬(シニア犬)は体力がない場合もあり、手遅れになってしまうこともありますので、気をつけてあげたいですね。







